たった2手間でインスタントラーメンがずっと旨くなる方法
インスタントラーメンは安くて手軽ですよね。パパッと作ってパパッと食べられるし、料理にこなれていない人でも簡単に調理可能な点が素晴らしいですよね。
でも、やっぱりラーメン店で食べるラーメンよりもどうしてもクオリティが下がってしまうのには目をつぶらなければなりませんね。安さと手軽さによって味が少しばかり犠牲になるのです。
でも、たった2手間でインスタントラーメンのクオリティを一挙にあげることができるとしたら?ポイントは2つ。
- 鍋を複数用意する
- 麺を茹でる鍋と、スープを作る鍋を分ける
なぜこうするのか、野菜は茹でればアクがでてしまうし、インスタントラーメンの麺は油で加工されており…
さあ、ご覧に入れましょう!
※これから先は調理手順が事細かく書かれています。ポイントだけ知りたい、なぜ2手間でおいしく仕上がるのかに興味がある方は「考察」を先にお読みください。
具材の確認
まず用意すべきはインスタントラーメンですね。今回使うのは『サッポロ一番 塩らーめん』です。数多あるインスタントラーメンからこいつが選ばれしは、たまたまストックがあったからという理由にすぎません。
お次はインスタントラーメン以外の具材です。
一般的なラーメンにはもやしだとか、ネギだとかメンマだとか、そういったものがどんぶりの中からこんにちはの挨拶を投げかけてくれます。
しかし、冷蔵庫に彼らの姿はありませんでした。
まともに使えそうな具材はピーマンくらいでした。ピーマンですら使うのもはばかられますが、致し方なしやるせなし。
奇跡的にもやしの存在を確認したので、彼も仲間に入れてやりましょう。
鍋を2個以上使って調理
さて、鍋を二つ用意しましょう。
こんな具合に二つの鍋に半分程度の水を満たして火にかけて沸騰させておきましょう。
そしたら具材の下準備に入ります。
ピーマンをこの大きさに切りました。
え?青椒肉絲ではありません、らーめんの具材です。
はい、食べられる大きさにカットすることが大事なのです。さて、もやしも適量をこしらえてお皿に並べましょう。
こいつらをブクブクと湧き上がる鍋の中に投入しましょう。
それと同時に麺も茹で始めましょうか。よし
こんな具合で待つこと数分、
俺は異変に気づきました。
野菜が、特にピーマンが体液を振り絞っているような現象を目の当たりにしたのです。なんか鍋の水が緑色がかっている気がするのです。
こんな具合です。鍋の水面からはピーマン独特の「青臭さ」みたいなのが臭気を放っています。これはいただけません。アクがでているのでしょう。なので俺は鍋をさらに1個追加しました。このアクたっぷりの鍋でスープをこしらえたら、おいしいわけがありません。最初の一手間をまずはここにかけてみましょう。
麺を湯切りしてスープに投入する
そんなこんな麺がいい感じにゆであがった様子です。
ここいらで鍋から麺を取り出して、ザルみたいなもので湯切りをしてあげましょう。
そのころには野菜たちにも火が通っているころですので、こちらも一緒にお湯から出してあげましょう。
用意ができましたね。
さて、スープへと目を移しておきましょう。
スープには添付されている「サッポロ一番 塩らーめん スープ」を鍋に溶かしてあげるだけです。
ここでおすすめなのが、生卵も一緒に鍋に放り込んであげることですね。卵の黄身は麺と絡ませると、固形であっても非常に相性がいいからです。本当は麺とからませるなら半熟くらいが一番好きなのですが、はい。
さあ、いよいよ出揃いました。
- 麺
- 具材
- スープ
- どんぶり
いよいよこいつら4人のメンバーたちによる「即席カルテット」が披露されます。
考察
つまるところ、俺がかけるべき2手間は何だったのでしょうか。それは
鍋を複数個用意すること。
麺や野菜を茹でる鍋と、スープをこしらえる鍋を別にすること。
- なぜそうする必要があるのでしょうか。
インスタントラーメンの麺は、基本的に油で揚げられ成形していることが多いんですね。この油が厄介なんです。
鍋ひとつで全ての調理過程を終了させると、油がスープに残留するので、どうしても本来発揮されるべき風味が損なわれてしまうんです。油の品質が良くないのか、それともスープや麺との相性が悪いのかは要検証です。
さらに野菜を加える場合には、野菜を茹でるための鍋をもう一つ追加したほうがいいです。どうしても沸騰したお湯で火を通そうとすると、野菜からアクがでてしまいます。この出てきたアクというのは、残念ながらスープとは距離を置いてあげたほうが仕上がりのクオリティが格段に向上するのです。ただし、ラーメンにお肉を加える場合はその限りではありません。むしろでてきたアクを残してあげたほうがお肉の「うまみ」が失われることなく美味しく仕上がることでしょう。
まとめ
いかがでしたか?たった2手間でインスタントラーメンをもっと仕上げる方法を紹介しました。
この方法は俺が飲食店でアルバイトをしていたときに、お店のオーナーから教えてもらったものです。
ただ、この方法は確かにインスタントラーメンをおいしくすることができますが、二つだけ課題があります。
- 片付けが少々煩雑になる
- 麺の硬さをコントロールできない
やはり鍋を2つないし3つ用意する関係上、片付けにも手間がかかってしまうのは避けられませんね。さらに麺を一度茹で上げて湯切りするので、場合によっては麺が伸びてしまい、フニャッとしてしまうかもしれません。
そういった課題があるとはいえ、この方法はとってもオススメです。麺に施された油を取り除くだけで、さらに野菜を茹でるのにアクをしっかり抜くだけで、インスタントラーメンをおいしく、ぜいたくに仕上げることができるからです。
ぜひおためしください!