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【保存版】Uber/AirbnbなどGoogleのお陰で成り立つサービスまとめ

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Uber、Airbnb、食べログ、Expedia、これらサービスたちの便利な機能、ちゃんと使いこなしていますか? 

今日はGoogleのサービスの中でもGoogle Mapsに焦点を当てます。

月間アクティブユーザー数が億どころじゃない巨大サービスであるGoogle Map。もはやデファクトスタンダード / インフラとも化した、親しみ深いUIは様々なアプリやwebサービスにもその機能が搭載されていますね。

 

※GoogleはGoogle Maps APIというものを提供しています。これのおかげで、Google以外の第三者企業や個人でも、Goolge Mapのような便利な機能をアプリやWebサービスに実装することができています。アプリやWebサービス内でよく見かけるGoogle Mapは当たり前のようで、実は当たり前のものではないのです。Googleの提供するインフラと、第三者のアイデアがあってこそ成り立っています。

 

そんなGoogle Mapsが使われているサービスたちをまとめて紹介します。本稿は本文だけで6000文字弱ありますので覚悟してください。一部のアプリはGoogle Mapsの機能無くては存在すらできないものもあるので必見です。

 

交通系

Google Mapsは根本的には地図なので、交通系のサービスは相性がいいんです。では見ていきましょう。

Uber

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言わずと知れたシェアリングエコノミーを象徴する超便利サービスです。

このアプリではユーザーはマップ上にピンを設置するだけで、近くを走るドライバーを呼ぶことができます。しかもあらかじめ行き先も指定して概算料金まで見積もれるだけでなく、タクシー到着までの所要時間も把握できる優れものです。

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このアプリの便利さは、なんといっても海外渡航中の利用に痛感できます。口コミ機能があるので、悪評を回避するためにドライバーらがぼったくりを行ったりする動機が働きにくいだけでなく、ローカルな言葉を発せずとも、乗車場所、行き先をアプリ経由で伝えることができるからです。

僕はこのアプリを海外旅行先で何度使ったかわかりません。クレジットカードの登録をすませておけば、ドライバーと現金のやりとりも発生しませんし、お互いに評価しあう仕組みが取られているので、安心もある程度担保されます。

Grab

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マレーシア初の乗り合いサービス。Grabは東南アジアを中心とした巨大サービスで、マレーシアはもちろん、シンガポールやベトナム、フィリピンといった国々で展開中。こちらもアプリのメイン画面にはGoogle Maps APIが使われています。

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もともとこのサービスのファウンダーは東南アジア全般の交通事情に問題意識を抱えていました。Grabのアイデアは、ハーバード大学でのコンテストで見事準優勝を果たすほど練りに練られたものでした。

ではUberと何が違うんだよというところですが、例えばベトナムにおいてはこのサービスは政府機関のお墨付きがあります。そのせいか認可の下りていないUberのベトナム展開に比べ、Grabの方が知名度を獲得している様子でした。

全国タクシー

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日本交通が展開するタクシー配車アプリです。僕はこれを実際に都内で使ってみましたが、驚くほど手厚い体制が敷かれているようです。

このアプリはUber同様マップ上で配車場所を指定することができますが、万が一わかりにくい場所を指定してしまった場合には、オペレーターが自分のケータイに電話をかけてくれます。そこで改めて乗車場所を伝えたり、状況の共有が行われます。

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ご存知の通り、この機能はUberでは標準的に搭載されていますが、サービスエリアに著しい制限が設けられている日本はUberの主戦場ではありません。現状は日本交通の配車アプリでこそ実現している便利なコミュニケーション機能だと思います。

ところで配車系アプリは世界的に激烈な競争を繰り広げています。もうシェアの取り合い。配車アプリのサービスコンセプトの真新しさはとうの昔に失われてしまったかのようです。規制の壁が築かれている日本が、ちょっとばかり遅れてしまいやしないかと心配です。

Anyca

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DenaのサービスであるC to Cのカーシェアサービスです。車両の持ち主と、借り手が実際に対面して鍵のやりとりや説明を受ける必要があるので、サービス利用上どうしても待ち合わせ場所を決める必要があります。

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Uberや全国タクシーと比較するとアプリ内のGoogle Mapの存在感は薄いかもしれません。しかし、ユーザーと車のオーナーが一つの場所で落ち合うのに、どちらかに土地勘がなければ「ウチの近くのコンビニで」なんてやりとりは成り立ちません。

その一方で住所をただテキストで表示しておくだけでは、別のアプリを開いて再び住所を入力し、位置/地理関係を把握する必要があります。

こうした手間を解決するのに、Anyca内でもGoogle Mapsの機能が利用できるようになっています。

 

こちらではAnyca含むカーシェア系サービスの比較をしました。

20代なら知ってる?カーシェア系サービスの賢い使い分け - 東京フルスロットル

   

飲食系

飲食系アプリでもGoogle Mapの機能は使われていますね。やはり実際の店舗に足を運ぶとなると地図で位置関係を把握できた方が便利ですからね。

食べログ

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アプリやサービスで店舗の立地を把握できるのはもちろんですが、何より注目すべきはマップで指定エリアを一覧表示する機能でしょう。僕がこの機能を使うのは、探している店舗がどれだけ駅から近いのか、という点が優先される時ですね。この地図の機能は個人的にはアプリよりもPC版の方が使い易いです。

ぐるなび

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食べログのGoogle Map機能とあまり大差はありませんが、食べログがマップ上でも評価を載せていて、地図を小さめに表示させている(PC版)のに対して、ぐるなびは比較的地図上での操作性にそれぞれの良さがあると思います。

食べログ=民主制、ぐるなび=独裁制なんて評される両サービス。共通するのはどちらもGoogle Mapの機能が利用できる点ですね。 

 

【前編】食べログはGoogleマップに駆逐されてしまうのだろうか(初心者向け) - 東京フルスロットル

 

美容系

美容系でのGoogle Mapsの使われ方は飲食系とあまり変わりません。

ホットペッパービューティ

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こちらもGoogle Maps上で店舗を表示させ、それに対応するように、はじっこにリストとして店舗の詳細が表示されるようになっています。個人的には美容院の場合は飲食店に比べると、地図上から検索し予約の意思決定をするというプロセスはあまりイメージしにくいのかなという印象です。

ちなみに各店舗の詳細ページにおいても、Google Mapsが使われている模様です。 

楽天ビューティー

個人的に楽天のサービスはあまり好きではないので。笑

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楽天プレミアムカードのプライオリティパスにはかなりお世話になっていますが、こと有名サービスとなると、楽天市場はじめ各サービスに対するちょっと引きたくなるようなサービスの使いにくさは無視できませんね。

話がそれましたが、楽天ビューティーではホットペッパービューティーのようなGoogle Mapの使われ方はしていないですね。やっぱり大量のメールに使いにくいサイト構成の楽天市場に代表されるように、サービスの方向性自体がユーザー不在なんですかね。

たびたび趣旨から外れて見苦しいことを書いてしまいすみません。笑

それでもちゃんとGoogle Mapの機能は搭載されています。

ちなみに上の写真、最初僕はiframeか何かを使っているのかな?って思っていましたが、違いました。ChromeのGoogle Maps API Checkerという拡張機能で確かめたのです。

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宿泊系

Airbnb

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はい、Uberと並ぶシェアリングエコノミーの代表格です。一般人のお家に寝泊まりができるサービスで、その物件掲載数は数年前に150万を超えたかと思えば、とある国の法律まで変えさせてしまうほどのパワーを持つサービスです。いわゆる「民泊」ですね。

僕はこのサービスをかなりよく使います。今年も海外旅行先で使ってきました。Uberと同じくらい重宝しました。

具体的にGoogle Mapsの機能が使われているのは、物件を選択する時ですね。これがすごい便利なんですよ。

なぜ便利かと言いますと、海外旅行先の宿泊地となると、空港や中心地、お目当のスポットからの距離がとっても気になりませんか?僕は値段はある程度考慮に入れますが、とにかく立地にこだわってAirbnbの宿泊先を選ぶ際にはGoogle Map上のUIがとても使いやすい。Airbnbでは次のUIとなっています。

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根本的な用途は飲食系カテゴリーと近いかもしれません。立地から物件を選べるだけでなく、 その価格や写真までも一石三鳥で見ることができます。さらには価格帯やなんやというフィルタリング機能で絞り込みがかけられるのですが、それがマップ上の表示物件と左脇のリストにしっかりと反映されているのもすごいです。

とにもかくにも旅先の滞在時間は無限ではないですし、僕はできるなら労力と時間をかけずに旅の目的を達成したいと考えます。Airbnbはそういったニーズにもしっかりと対応するようなサーチングの仕組みを整えてくれています。

Airbnbはグッドデザイン賞の受賞歴もあるほど。僕がもっとも好きなサービスのひとつです。

ちなみにシェアリングエコノミーでは様々な世界の様々な経験をお持ちの人と出会うことができました。

「ある意味」最強の出会い系はシェアリングエコノミーだと思う - 東京フルスロットル

 

 

ちなみに以下のサービスもほぼ同様の使われ方がされていますね。

Expedia

マップから物件を探せる機能を使います。ためしに香港の「セントラル」で検索をかけてみました。

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セントラルが青いピンで、その他物件は赤いピンで表示されており、これらをクリックすると価格と写真が表示されます。

 なんとなく使い方は飲食系と大差ありませんね。

Booking.com

ここではシンガポールを中心地に検索。

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Expediaと機能的には変わらない模様ですが、ピンがデフォルトのGoogle Mapのものではなく、Booking.com仕様になっています。

agoda

agodaもExpediaやBooking.comと大差ありません。

ためしに台北で検索をしてみました。

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余談です。agodaの本社はシンガポールにあります。そのためか、アジア旅行をする際にはagodaで宿を探すという方が結構多い印象です。その一方でヨーロッパを訪れる際にはBooking.comが無難との声もあります。Expediaだけは日本でも大々的にCMを打っているため、日本での認知度は比較的高いでしょうが、agodaやBooking.comの得意領域を押さえた上で利用してみるのが良いでしょう。(だいぶ脱線)

まとめ / 総評

 表題はGoogle Mapsを使ったサービスをまとめとしました。著名なアプリやサービスの多くで、Google Mapsの機能が使われていますね。特に多方面で議論を沸かせる、今をときめくAirbnbは、翻訳API(Translate API)や、Maps API群の中でも際立った存在感を放つPlaces APIも使われています。まさにGoogleなくしてAirbnbは存在しないとも言えるでしょう。

   

注目すべきは交通系サービスです。飲食や美容、旅行の分野での使われ方は、「静的」で、遥か彼方昔から使われてきた地図本来の機能の延長上で実現しています。一方で交通系サービス、特に配車サービスでの使われ方は異質です。位置情報をもとに移動体を検知してその位置情報をもとにありとあらゆる計算(ex: 経路検索では来年お盆の渋滞予測まで出力してしまう)を行っている点、改めて考えると恐ろしいほどです。

 

こうした有名サービスはGoogle Mapsのエコシステムを構築しています。GoogleがAPIを公開し、それをもとにサードパーティー(UberやAirbnb)が新たなサービスを開発していく。そのサードパーティーのシェア向上自体がGoogle Mapsの利用をさらに押し進めるのです。Googleは巧みにこのような生態系を構築しました。違った見方をすれば、Googleはインフラを整え、問題解決のための手段を提供しているとも考えられます。途上国の白タク問題を、UberやGrabだけが解決できたでしょうか?一方でGoogleだけでもアイデアとその実行力には物足りない。一見すると持ちつ持たれつなエコシステムです。しかしプラットフォームのプラットフォームを提供しているのはGoogle。やはりおいしいところをGoogleはしっかりと抑えていますね。

 

さてさて、他にもたくさんのサービスが「Googleありき」で成り立っています。今回はGoogle Mapsを中心にお届けしました。次回以降はGoogleの人工知能系APIであるGoogle Cloud Vision APIなども取り上げてみようと思います。