東京フルスロットル

英語と地理と歴史を駆使したコンテンツが好きだったんですがもう仕事に毒されてしまったのです。

スマニューやMediumの英語記事がどんくらい有益かって話

 

f:id:esimplicitaes:20161207191714j:plain僕はとある事情でSmartNews(以下、スマニュー)やMediumで英語で情報収集する日々を送っています。いざスマニューやらMediumで英語記事を漁ってみると、もう段違いの情報量です。イメージとしては英語版のWikiと日本語版のそれとの比較です。しかもそれら記事の大部分は日本語に訳されず、すなわち日本で流通する機会に乏しい記事ばかりです。

 

 

日本語化されない記事は、日本語化しても日本のユーザーには刺さらないのでは?なんて考えられた結果なのでしょうか。ニーズがなさそうな記事よりもニーズが顕在化しているコンテンツの方がコスパもいいですし、日本で流通するか否かの不確定要素が少ない気もします。けれど、まだ日本語化されていないコンテンツに思わぬ価値があるんじゃないかなって近々思います。Google翻訳の精度がバカみたいに向上しているなんて話もありますが、もう数年の間は英語の記事にもアンテナを張るだけで周りと差をつけられると思うんです。

Mediumは良質コンテンツの大海原

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本稿では書き手としてMediumについて書くのではなく、読み手としてMediumについて書きます。

Medium概要

日本では知名度こそあれ、ユーザー数はあまり多くないMedium。よくnoteと比較されていて、noteで書くかMediumで書くか、なんて議論もたまに見受けられます。ざっくり言うと、はてなブックマークと似たコンテンツプラットフォームの類と考えると理解しやすいです。このMediumが個人的にかなり有益なんです。

僕はいわゆるテック系のコンテンツをよく見るので、それ以外のコンテンツはあまり関心がありません。こうしたニーズにMediumはちゃんと応えてくれて、アカウント作成時に自分の興味関心分野を設定することが可能です。ちなみにはてブのようにBookmark機能も付いていて、同じアカウントであればデバイス問わず自分のブックマークした記事にアクセスできます。

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そうしてできあがった僕のタイムラインにはスタートアップ関連の記事や新しいサービス、新機能に特化したコンテンツが集められています。このタイムラインを眺めるだけでも自分の欲しい情報が集約されているので手間もかけずに読了できます。そしてそれら記事には読了時間の目安やリリース日時もすぐに把握できるので、タイムラインを見ながら読むべき記事の優先順位もつけられます。

Mediumのテック系コンテンツたち

巷ではMediumには良質なコンテンツが集まりすぎているなんて話も聞きます。それもそのはず、Mediumは以下のような人物を抱えています。

  • Brian chesky - Airbnb創業者
  • Biz Stone - Twitter共同創業者 / Medium創業者
  • Joshua Davidson 

上から2人については知っている方も多いと思います。彼らは言わずと知れたグローバルサービスの創業者。ちなみに最後の一人は1993年生まれの若干23歳。16歳の若さで起業し、現在8年目を迎えるテック系企業のCEOとしてバリバリの現役です。

そんな彼らが発信する情報が面白くないわけも、影響力がないわけもありません。例えばJoshua Davidsonのこの記事。

この記事では「素晴らしいアプリ」が兼ね備える3つの原理原則について彼は書いています。

1) Your application must save your users significantly more money than any of your competitors

2) Your application must save your users significantly more time in their day-to-day lives than any of your competitors

3) Your application must be significantly more entertaining than any of your competitors

要約する以下のポイント。

  • そのアプリは人々の時間を競合よりも節約できるか
  • そのアプリは人々のお金を競合よりも節約できるか
  • そのアプリは競合よりもオモシロイ

この原理原則がいかにUberやInstagramなどのイケてるサービスにあてはまるだろうか、なんて書かれているのですが、英語で書かれているのになぜか読みやすい。おそらくこうした記事は日本語にも直されたり、はたまた別の著者がエッセンスを抽出して日本語で記すなどされているでしょう。

既存の日本語コンテンツがこうした内容を網羅していれば構いません。しかし日本未上陸の段階でこうした情報に触れられる、かつ海外でどのような反応がなされているのかをキャッチするにはMediumは大役を演じすぎています。

著名人にして成功者たる彼らが何を考えているのか?新しい潮流をどのように見ているのか?こうしたコンテンツが日本に流通した後に、記事から気づきを得るにはいささかのタイムラグが発生するのは想像に難くありません。裏を返せばこのようなコンテンツを直接自分の手で先んじてしまうとすれば、日本人の大半より速報性のある情報収集が可能になるのではないでしょうか。

スマニューの英語コンテンツの網羅性

とはいえ現状の日本でMediumを利用しているよ、って人はそう多くないと思います。一方でスマニューやグノシーを使ったことがあるという人はけっこう多いと思います。

では試しにスマニューで英語記事を漁ってみましょう。主にテック系メディアを見てみましょう。

スマニューの任意のカテゴリー選択では以下のような媒体が記事を配信しています。

  • アスキー
  • ギズモード
  • GIGAZINE
  • Impress Watch
  • ITmediaガジェット
  • TechCrunch Japan

日本語デフォルト状態で選択可能で、この中からデフォルトの「テクノロジー」「アプリ」カテゴリーにも掲載されています。

ではアメリカ合衆国版ではどうでしょう。

  • Gizomode
  • CNET
  • Tech Insider
  • BGR
  • TechCrunch
  • SlashGear
  • VentureBeat

などなど。ちなみに日本版だと10のメディアがある一方、米国版になると何と26のメディアが選択可能です。

スマニューは日本発のサービスでしたが、こうしてテック系だけ見ても米国版スマニューの方がたくさんの記事を配信しているのがわかりますね。さらにデフォルトカテゴリーに入る記事は独自のアルゴリズムによる熾烈な選別を経て配信されたものだと推察できます。

スマニューで英語コンテンツの配信を設定する 

とりあえずスマニューで英語記事を漁るための方法も復習しておきましょう。非常に簡単です。

iOS版スマニューの設定方法

まずはスマニューのアプリを開き(画像左)、画面下部の青丸の設定ボタンを選択します。

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すると(画像右)に「各国版」の項目があるのでそちらを選択。

次に日本、アメリカ合衆国、インターナショナルが選択できます。

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(画像左)でアメリカ合衆国を選択し、完了ボタンをタップ。すると(画像右)のように記事が差し替えられる。

Android版スマニューの設定方法

Androido版はiOSとUIが少し異なりますが大差はありません。

 (画像左)の上部の設定アイコンを選択します。

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するとiOS版と同様に「各国版」という項目があります。

下のように「アメリカ合州国」を選択すると、

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(画像右)のように記事が切り替わります。

まとめ

Mediumの英語コンテンツは日本ではあまり知られていないネタや、世界的な著名人が情報を発信している点で有益です。またスマニューは日本版とアメリカ版では配信メディアの数も異なる上、その網羅性には注目できます。

それにテック系の記事は流通している情報量や情報発信源にアクセスするにはどうしても英語に圧倒的な分がありますよね。

長々と書いてきましたが、僕はこのように情報収集を行っています。とりあえずスマニューの日本版とアメリカ版では、配信されている記事の内容がどの程度ちがうか、またはどの程度共通しているのかを見るのも面白いかと思います。

参考までに!