東京フルスロットル

英語と地理と歴史を駆使したコンテンツが好きだったんですがもう仕事に毒されてしまったのです。

【脱初心者】Googleや英語サイトを利用した英語学習方法

 

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語学学習は楽しくなければ続きません。

その一方で楽しいから続いたとしても習得した外国語を使えるようになるとも限らないのが辛いですね。

激烈な動機があったり、生存を左右する事由がなき場合の多くは、あまり続かないか、習熟スピード/習熟度合いが芳しくないことでしょう。

 

今日紹介するのは、脱初心者クラスの英語学習者向けに、僕が実際にやっていた英語の学習方法を紹介します。これらの方法を駆使した結果、英語の学習が少しは楽しめるものになりました。加えて、紹介するプロセスがどんな意味を持つのかというと、日常に転がっているコンテンツやキーワードが生まれた背景がわかるようになる点にあります。特にヨーロッパを題材とした作品やゲームをより深く楽しめるようになることでしょう。

ではGoogleや英語サイトを利用した英語学習法を見てみましょう。 

英単語をGoogleで画像検索

例えばanonymousという単語がわからないとしましょう。僕の場合はこの段階ですぐにGoogle画像検索でanonymousを調べるようにしています。

実際に見てみましょう。

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こうすると、英語の正確な意味は取れなくとも、その単語の持つイメージが直感的に理解できます。上の画像の場合はマスクをつけた人物がいくつも検索結果として出力されています。画像からはその人物が誰なのかはわかりません。そうです。anonymousの具体的なイメージは「顔のわからない誰か = 匿名」と分かります。

 

Googleの画像検索を利用すれば、英単語のイメージをまずはしっかりとイメージできます。一方で市販の英単語帳と言えば、その多くが英単語と日本語の対照表となっていることでしょう。そのまま英単語を学習しようとすれば、英語→日本語→概念理解との具合になります。

しかし、この方法は少々回りくどいです。英語で会話しようにもまずは日本語で頭のなかにイメージを描かなければならず、会話におけるレスポンスに時間を取られてしまうかもしれません。文章を書く際も同様です。英語のまま概念化できてしまえば英語の運用能力を直接的に伸ばすことができるのではないでしょうか。

なので英語をそのままイメージできるようにするため、まずは画像検索を利用しています。

 

英単語を英語で調べてみる

Googleの画像検索で英単語のイメージを膨らませたところで、次にやるべきはGoogleで英単語をそのまま検索してみることです。ではさきほど同様anonymousで続けます。

Google検索で英語入力

ここでは以下の点でひと工夫入れてみましょう。

  •  「anonymous meaning」と検索

何気なく「anonymous 意味」と検索してしまいがちでしょうが、ここは後ろにmeaningを代わりに添えてみましょう。

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そうすると意外にもたくさんの辞書サイトが出力されます。ここで大事にしたいのは脱初心者を目的として、英単語の意味をとるのにも英語を使うことです。当該英単語が日本語ではなく、英語でどのように表現されているのかを押さえるのです。

英語を英語でインプットして一気にボキャブラリーを組み立ててしまいましょう。辞書サイトは概して平易でわかりやすい説明が付されています。ここでさらに英語と接触する時間や量を増やしていきましょう。

 

英単語の検索を通じて周辺知識を吸収

僕がもっともおすすめする英語版の辞書サイトはhttp://www.dictionary.com/です。だいたい「(英単語) + meaning」でGoogle検索をかければ、このサイトコンテンツが上位表示されます。このサイトは用例や類義語、間違えやすい単語についても丁寧でわかりやすい説明がついているので、辞書的な使い方ももちろん可能です。

   

しかし、なぜこのサイトをおすすめするのかというと、このサイトでは、調べた英単語がどの時期に生まれ、どの地域に由来するのかも把握できるからです。

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サイトによると、anonymousが生まれたのは16世紀末から17世紀初頭。西欧世界では大航海時代に形成されたスペインの大帝国が斜陽を向かえ、いよいよ商業立国オランダへと覇権が移り変わる時期です。世界で初めて株式会社制度が生まれたのもこの時期ですね。この単語の起源はラテン語・ギリシア語であるとも記述されています。

他にも、例えばimpossibleについても、

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impossibleは日本では武士が初めて政治を担ったとされる鎌倉時代に生まれた言葉であり、ラテン語由来なんて情報も得られます。某映画のタイトルの一部となっているのを考えるに、先人たちの偉業やらその歴史の厚さやらにも考えさせられますね。

僕のおすすめの方法としては、このあとに「12世紀 英国」「15世紀 フランス」として改めてGoogleで画像検索をかけてみるというものです。そうすると、多くの関連写真や作品コンテンツを知るきっかけとなります。この方法の意義については後述。

 

僕が語学学習でもっとも大事だと思うのは興味関心を広げながら取り組むことです。このサイトを利用すれば言葉の生まれた時期やラテン語由来なのかどうかという知識も一緒に摂取できます。ただの語学習得だけでなく、言語の文化的・歴史的背景をも含んだ分厚い教養を形成しうるきっかけとなるのはないでしょうか。

英語学習における良質なサイト

調べた単語の由来や成立時期が分かるhttp://www.thefreedictionary.com/以外にも、まだまだ有用なサイトがあります。それがこちらhttp://www.thefreedictionary.com/です。

このサイトはコンテンツがとても充実しています。例えば、

  • 誰かがたったいま調べた単語がリアルタイムに更新
  • 本日のピックアップ単語
  • 今日のおすすめ記事
  • 今日は歴史的に何の日
  • 今日は誰の誕生日

こうした英語コンテンツを楽しむことができます。特におすすめなのが単語と単語の組み合わせ問題です。

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その場で選択して答え合わせができる仕組みが用意されています。

正直言って、僕はこの問題に答えられませんでした。しかし、大事なのはここからで、間違えた問題をGoogleで英語のまま検索するなりhttp://www.thefreedictionary.com/で調べて、そのまま英語で単語のコンセプトを理解するのです。それに加えてGoogleの画像検索でイメージを把握すれば、より強固なインプットが可能となるでしょう。

   

終わりに ~日本のコンテンツを楽しめるように~

日本を代表する作品のひとつである「ドラゴンクエスト」にしろ、「進撃の巨人」の舞台にしろ、「フランダースの犬」「ベルサイユのばら」にしろ、これらは全てヨーロッパの歴史や文化を背景に作られた作品です。こうしたコンテンツは背景知識なしにも楽しめるように設計されているものが多い(じゃなきゃ知名度を獲得していない)です。

しかし、中世ヨーロッパがどんな世界観なのか?絶対王世紀のフランスはどのような生活様式なのか?わかっているのか否か、これらコンテンツを楽しめる幅が全くかわってくることでしょう。

「ドラゴンクエスト」であれば、中世ヨーロッパの騎士道物語が題材になっているだけでなく、世界的にもっとも王道とされるストーリー展開技法が用いられています。これについては瀧本哲史氏著「君に友だちはいらない」を参考にするとよいでしょう。

 

語学学習、特に英語学習を通じて、イギリスだけでなくヨーロッパ全体の知識も組み立ていくと、日常で目にしていた作品たちの思わぬ魅力に気づかされます。その魅力が作品自体への興味をそそり、舞台背景にまで関心が向かうようになりました。反対に、英語の学習が多方面への興味関心を広げるきっかけにすらなりえることでしょう。

 

まとめます。本稿『【脱初心者】Googleや英語サイトを利用した英語学習方法』

  • 調べたい単語をGoogleで画像検索
  • 調べたい単語を英語でGoogle検索
  • 英語で英語を勉強し、言葉の背景も押さえる
  • 良質な英語コンテンツを日常的に摂取する

以上参考までに!ぜひぜひ楽しい語学学習を!