【副業】大学生はハッピーキャンパスでのレポート販売でお金を稼げるのか
もし、自分が心血を注いだレポートがお金になるとしたら?
みなさん「ハッピーキャンパス」というサービスをご存知ですか?
なんとこのサービスで数十万円から数百万円の売上を記録した人が結構いるみたいです。
レポートなどの資料を売買できるプラットフォームですのでサービスとしてはニーズがありそうです。僕が大学生のときであれば誰かの優れた過去のレポートなんてのどから手が出るほど欲しいと思います。それがあれば
- どの程度の文量
- どの程度の参考文献数
- どの程度の所要時間
なんて情報が手に入るから、スケジューリングがすごく楽になりますよね。期限ギリギリでオールで作るような惨事は回避できそうです。
それだけではありません。自分が頑張って作ったレポートはそのまま「ハッピーキャンパス」で出品することができます。つまりお金になるんですね。
僕は大学生はブログに自分の記事をあげてみるといいんじゃないかなって考えていました。そうすれば自分が作ったレポートが少しはお金になったり、サイト自体の価値向上にも貢献できる可能性があると思ったからです。
大学生は自分のレポートをブログ記事にしたほうがいい - 東京フルスロットル
今回はレポートプラットフォームとも称される「ハッピーキャンパス」に迫りたいとおもいます。
(かなり長文になります。)
ハッピーキャンパス利用のメリット
レポートなどの資料を売買できるプラットフォームであるハッピーキャンパス。このサービスを利用する上でレポートの購入側と販売側のそれぞれのメリットを見てみましょう。
購入側のメリット
なんといっても過去に誰かが書いたレポートを入手できる点です。たかが大学生などの学生さんが書いたレポートと侮ることなかれ、そこには先人の知恵がふんだんに含まれているだけでなく、僕みたいなボッチであったり友達が少ないキャンパス内情報弱者であってもレポートに関しての情報が得られるのです。
わかりやすい資料検索
まずページトップに分野別レポートとしてカテゴリー化されていてとてもわかりやすいです。次にオススメや人気レポートとしてピックアップされた資料がいくつか並んでいます。このほかにも自分の必要とする情報をテキスト検索可能です。
ちょっとだけ覗ける仕組み
いくら欲しいレポートがあったとしても、いきなり購入を決定するにはハードルが高いと思います。ここハッピーキャンパスでは、簡単な資料の紹介に目を通すことはもちろん、一部レポートを覗き見してみることが可能です。
購入前に確認できるのは安心を担保する上で必要な措置でしょう。
文章の書き方の学習
レポートの書き方から参考文献の載せ方、エントリーシートの書き方まで、一通りの文章作成スキルについてサイト内で学ぶことができます。
当然ながらレポートの丸パクリは各大学での処罰対象になりますが、ハッピーキャンパスでは著作権への配慮を求めるよう働きかけもしています。
参考文献を使わず、全部自分の考えをまとめて書くのは無理です。それが現実なので、参考になった部分がありましたら、必ず参考文献を表示してください。参考文献を表示しない場合には、法律的に著作権違反行為になります。
引用:http://www.happycampus.co.jp/guide/howto/?t=report&__a=guide_howto
販売側のメリット
一般的に投下した時間が多ければ多いほど、価値を認められるケースが多いかと思います。それはレポートであっても同様で、自分が努力して完成度にこだわった成果物は多くの人の参考になることでしょう。
値段のつかないものに値段がつく
心血を注いだレポートが、本来なら提出して終わりのレポートが、お金に換わる可能性があるのです。それは自分の作ったレポートが誰かの役に立つ可能性があるからです。
リアルの友達関係においてはこのような「成果物」の取引は原則無償で行われることでしょうし、そもそも都合よく手に入れるには相当の「人脈ネットワーク」が必要になるでしょうし。もし不運にもそのネットワークに含まれていれば友人らが無償提供を願い出てくることもあるかと思います。そんなレポートが件のプラットフォームで取引されれば、提供物の責任負担は不可避ですが、それに対する対価をしっかりと受け取ることができるのです。
マーケットで本当の評価がわかる
自分のレポートがどれほどの品質があり、どれほどのニーズがあるのかをこのプラットフォームを通じて判断することができます。
ハッピーキャンパスではある程度自由に自分の資料の価格設定を行うことができます。もし自分の資料が購入側の求めるクオリティに達していない、あるいは需要者の数がそれほど多くない場合には取引されるケースが多くはならないでしょう。反対にニーズが顕在化しており、一定の品質を満たしているならばその逆になるのは自明です。
実際にこのプラットフォームで数十万円から数百万もの売り上げを上げているユーザーもいるようです。
サービスとしての課題
このサービスが始まってから10年近い年月が経過しているあたり、いまや老舗プラットフォームの印象すら漂い始めている印象です。
実際にサイトはレスポンシブであり、スマートフォンにも対応していることがわかります。しかしPC版のデザインは少々改善の余地がある気もします。
利用者が増えなければサービス利用のメリットが小さいまま
このサービスは販売者の幅と取引レポートの数が増えなければスケールできないでしょう。いまや大学は様々な学部学科を設置しており、自分の受けている授業の過去に出題されたレポートがなければ、直接的にためになるレポートを入手できないでしょう。さらに購入する人がいなければプラットフォームに落ちる金額も少ないままで、サービスのさらなる改善も見込めないままでしょう。
手数料がすごく高い
僕もこのプラットフォームに2つほどレポートを売り出しています。売り出すに当たってもっとも気になったのは手数料の高さです。販売手数料として売り上げの50%が課されるのです。
ハッピーキャンパス内で資料が販売されますと、1件ごとに園販売金額の50%をハッピーキャンパスの販売手数料として支払うことになります。
さらにサービス内での売上を現金化するにあたり、500円の手数料が課されるだけでなく1500円以上から出金が可能となっています。
つまり1000円のレポートを1つ売り上げても実際には500円の売上しかないので、最低でもあと2つ売上なければなりません。そしてその売上に500円の出金手数料がかかるのですから、3000円売り上げても手元には1000円しか残らないのです。
noteなどのコンテンツプラットフォームであれば手数料は14.5%で、出金手数料は260円。3000円分の売上であれば2305円が手元に残るのですから、手数料の高さはとても無視できません。
利用者が偏っている
さきほど資料の販売側として数十万円の売上があるユーザーがいると申しましたが、彼の販売資料を見るに、それらは通信制の教育機関でのレポート課題が多い印象でした。
なるほど、どうりで昼間の4年生の大学の資料が少ないな、と思っていましたが、本当にニーズがあるのは通信制の大学のような学生間の接点が絶対的に少ない学生だったのです。
考えてみれば当たり前なのかもしれませんが、取引されているレポート資料を見ると、やはり通信制の大学のものが多く、昼間の大学生がアクセスできるような販売資料はかなり少ないです。
ハッピーキャンパスまとめ
表題の結論。通信制の大学生であれば多いに稼げる。しかし普通の大学生であればそこまで多くは稼げない、もしくはほとんど稼げない。これにつきます。
では全体をまとめます。まずは主だったメリットから。
- 大学生は簡単に他人のレポートを入手できる可能性
- 大学生は自分のレポートをお金に替えられる可能性
- マーケットで自分の成果物の価値を測定可能
ただし、このサービスには大きな課題があります。
- コンテンツ量が少ない、かつ一部のユーザー層に限られる
- 取引手数料が高い
このような課題もあるので、あまり知られていないサービスなのかなとも思います。それでもこのマーケットで自分のレポートを売るのは一つの販売チャネルとしてはありだと思います。体裁を整えて値段を決めて、ときたまアクセス/収益レポートを確認するだけなのですから、ブロガーが普段やっている作業と大差ありません。ゆえに敷居は低いでしょう。
しかし、いまとなっては資料およびコンテンツ販売プラットフォームとしてはnoteに圧倒されているでしょう。コンテンツの販売手数料も段違いに安いだけでなく、認知度、デザイン等を見るに、どちらに軍配があがるかは自明です。
いかがでしたか?ハッピーキャンパスを使ってハッピーな大学生活を!なんて結べれば願ったり叶ったりだったのですが。しかし、学生向けのある種のメディアとしても機能している側面だけでなく、一般的なコンテンツプラットフォームとしての機能もあります。この機会に少し覗いてみてはいかがでしょうか。