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東京フルスロットル

英語と地理と歴史を駆使したコンテンツが好き。それとウェブサービスとゲスな話をゆとり新卒なりに書きます。

「起業する」という大学中退者に鉄道とレールで贈る言葉

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人の人生は「鉄道のレール」に例えられがちだけども、実際は鉄道のレールって今も全国からお金を集めるなりしないと敷けないものなんだよね。本当に馬鹿みたいにお金がかかるのが、「レール」を敷くことなんですね。

何が言いたいって、敷かれたレールをただただ辿るだけの人生なんて嫌だ!なんておっしゃる気持ちもわかるけど、そのレール敷くのにどれだけのお金がつぎ込まれてきたかってことだよね(どれだけの人がそのレールを通ることで実証してきたかとも言える)。そのレールってもはや公共財みたいなものですから、通らないなんてもったいないんですよ。道歩くのに、わざわざ舗装されてないとこ歩くのフェチだったらノイズに思うかもしれませんが。

まあ人様のことだから僕には全く関係ないけどね。

そんな感じなんですがちょっと気になりますよね。「レール」って例えられれば小学生の頃までガチ乗り鉄を自称していた僕としては血が騒ぐんですよ。なので今日は「レール」について考えたいと思います。

鉄道とレールのちょいと前振り

日本で初めて「レール」が敷かれたのはいつでしょう?

はい、1872年だから明治5年ってところです。まだ100年ちょっとの歳月しか経っていないんですね。すごいですよね、馬に変わる交通手段として石炭さえあれば無尽蔵に走り続けられるのですから。

でもちょっと待ってください。19世紀の鉄道って当時としてはものすごく大規模な投資が必要だったんですよね。だって蒸気機関と製鉄技術が必要であって先端行き過ぎてて国の力を結集してでも導入は大変な労力だったのです。ドイツの宰相ビスマルクなんてマジな顔して「鉄血政策」を説いたくらいです。そうです、製鉄とか蒸気機関とか作るのって、国家の仕事だったんですよね。小学生でも「日清戦争の賠償金で八幡製鉄じょ作りましたー」なんて習ってるくらいですからね。

まあ、そうやって製鉄技術があったり蒸気機関だったりが発展して、いよいよ内燃機関(ディーゼルエンジン)が生まれ、今じゃ電車だー、レールガンだーなんて時代に突入しているわけです。

日本はレールに乗っかってきたよね

一つ気をつけないといけないの、今の日本があるのって「欧米が敷いたレール」を他の列強をごぼう抜きにしながら駆け抜けたからなんですよね。日本が天皇と徳川どっちがいい?なんて言ってる間に、もう欧米なんて鉄道当たり前、鉄作れて当たり前、次のエネルギーどうしよっか、何てステージに達していたわけです。

   

そしてある時「俺たちやばいよ、後進国だよ、侵略されるよお」ってなって、急速な発展を夢みるんですね。当時の人々が賢明だったのは、決して自分でゼロからレールを敷こうとしなかったことです。そんなことやろうものなら、時間はかかるわ、うまくいく保証はないわで稟議がおりません。だったら既存のうまくいっている仕組みを取り入れて自らの血肉とすべしと考え、実際にそれで発展を迎えたわけです。

イノベーティブで日本すげえ!って大々的に言われるようになったのは第二次世界大戦後に復興を果たして以降かと思います。その時は欧米のサル真似も卒業して、新たなMade in Japanのプロダクトたる「Japan's cool」を世界中に送り込んできたわけです。

レールっていろんなところに敷かれてる

「他人の敷いたレール」と貶める前に考えたいのは、そのレール敷くのにどれだけの投資と検証までの振り返りがあったかってことで、不合理であるならばその「他人のレール」だって存在していないはずってことです。存在するには何かしらの理由があるわけですから、ちょっくらそのレールで早歩きをかましてみても何も減るもんじゃないと思うんですよね。

   

守破離って言葉も同様ですよね。「カタ」の存在って、有効で汎用性があるから存続するのであって、もし「クソカタ」ならとっくのとうに淘汰されているわけです。だったら今ある「カタ」を身につけてから自分の好きなように壊せばいいじゃないですか。

受験勉強だってそうじゃないですか。試験当日に模範解答に出てきそうな解答に自分の解答を如何に似せられるかってのが勝負じゃないですか。その似ている度合いから勝負が決まって合否を分けられていきますよね。究極のところ、過去問やその模範解答を見ることなく「いや、俺は俺の答え(レール)で行くわ〜」なんて絶対に通用しないんですよね。

先に敷いてあるレールには恐ろしいほど先人たちの血と足跡が残されているのです。

鉄道とレールでまとめる

レールから外れようと思ったら、既存のレールがどのような背景で敷かれてどのように合理的な運用方法がなされているのかを知っている必要があります。それは、自分が莫大なコストを投下してレールを敷いたとしても、そのレールをどのように効率よく運用していくかを知る手がかりになるからです。それも知らないけど、結果としてちゃんとしたものが敷けるならオールコレクトなんです。しかし、間違ってぐにゃぐにゃなレールを敷いて杜撰な運用をするならエゴそのものですね。そのレールに乗るであろうご自身の取引先や関係者に大きな脱線事故をプレゼントしてしまう恐れがあるからです。

 

けども、起業するにしてもサラリーマンやるにしても大学生やるにしても、どこにいってもそのフィールドによってルールが設けられているんですね。そんなルールも打破して自分のレール敷いちゃうよ!ってのも面白いとは思いますが、自分の敷いたレールにうまいこと乗っていけるように、そして誰かものっけてあげられるには、既存の合理的とされるレールの敷き方にも何かヒントがあるんじゃないかなあー。